こんにちは。
今回の旅行記から初の山陰・中国・四国地方のワイナリーシリーズを出しております。
私自身は、本気で日本のワイナリーを応援したい気持ちの方が強いので出来る限り良い所を見つけて報告したいなと思っています。
今回のワイナリーはどちらかと言えば新興の小規模ワイナリー(ガレージワイナリーといえるくらいの規模)ですので、ワイナリーの方々のスタンスによって良い・悪いは出て来るところでしょう。
と言う事で今回は旅行2日目の広島県にある福山わいん工房さんを訪問したお話をしたいと思います。
福山わいん工房に訪問しました
ドメーヌtettaを後にし、更に下道を延々と2時間弱走り到着したのが福山わいん工房さんです。
こちらは新幹線も止まる福山駅から徒歩でも10分とかからない立地的にはとても良いところにあります。
このワイナリー、メインに作っているのがなんとスパークリングと言うちょっと一味違うワイナリー。
泡好き夫婦としては行かねばならないワイナリーと言っても過言ではありません(笑)
しかしこの日はお休みだった様で、併設のワインバーも休日だったのに、醸造したワインの様子を見に行っているからとわざわざ開けて迎え入れていただきました。
当日それを知ったのですが、恐縮する事しきりです。
本当にありがたい事でした。
休みの日に開けて頂いた上にワイナリーの中の醸造施設、樽熟成保管庫などで説明していただき、自身のワインと樽との相性など熱く語ってくれ、色々な事が勉強になりました。
こちらの方が今回ガイドしてくださいました福山わいん工房の古川さんです。
先に訪問したtettaさんのところに研修を受けていたと言う、ちょっと縁を感じてしまいました。
こちらは自社畑の他に地元のベリーAを買い入れてワインを作っているそう。
なぜかと言えば、岩の原葡萄園の川上善兵衛氏がベリーAを開発した当時に早々と植えた樹齢80年超の古木ベリーAが沢山あるかららしいです。
この古木ベリーAをあまり実ができないからと植え替えようとしている農家さんに、「そのままその木で出来たブドウを売ってくれ」と古川さんは交渉したのだそう。
確かにワイン的には古木の方が深みのある良いワインが出来ますからね。
栽培地は蔵王と瀬戸地区だったかな?
この二つの地区も近いようでいて気候が全く違うため、栽培方法も違うらしい。
片方は雨が多いためレインカットしないといけないけどもう一方は全然必要ないとか、でもそんな多気候の所でもベリーAって上手く育つんだなと変な所感心したりして。
私が訪問した時はルミアージュする時期でもなかったらしく、ピュピトーレは畳まれた状態でしたが、その分樽熟成中のワインがいっぱいありました。
樽と自身のワインの相性をとても気にされているようで、樽メーカーとしては自分の所はタランソーとキャヴァンが良いと言われていました。
いわゆるフレンチオークの方がいいと言う事ですね。
樽に関しては本当に熱く語っていただきました。
その後はお休みしているワインバーに移動してそこでデギュスタシオンです。
ます最初は「もう販売分は売り切れてしまったのですが」と言うベリーAのロゼスパークリング。
きれいなサーモンピンクで泡は細かく、良い感じのシルキーさ。
ベリーAらしい甘やかな香りだがテイストはいたってドライ。泡が細かいからその刺激もとても心地よく、ロゼ特有のほんのりした苦味もあって美味しいですね。
続いては買いブドウで作るセミヨンのスパークリング
ちなみにラベル裏にはデゴルジュマンした日付をしっかり記載しているのだそう
良いです、これ。泡のシルキーさとミネラリーな果実味、それに強めながら柔らかさを持つ酸味が良いバランスです。
テイスティングしている時にもお話を聞いていたのですが、スティルを作っていて余った分をスパークリングにしようとするからあまり良いスパークリングが作れないのだと。
だからこそ自分達はスパークリング専用にブドウの栽培を考えると。
いわゆるシャンパーニュのような考え方ですね。
シャンパーニュではピノ・ノワールにしてもシャルドネにしてもムニエにしてもスティルワインとしては突出したものを作っているわけではない。けれどもスパークリングにした時にあれだけ素晴らしい味わいのワインを作る事ができている。自分達もそう言うスパークリングとして作った時に良いものができるようにブドウの栽培から考えていると言われていました。
まあ、シャンパーニュでも少しだけですがスティルを作っているように、ほんの少しだけは福山わいん工房さんもスティルワインも作っているそう。
と言う事で試飲させて頂いたのがこちら。
プー・ア・プーと言う赤ワイン。
どちらかというと少し大人しめの優しさがあるワインですね。
とは言え果実味や旨味がないという事ではなく、その辺はしっかりあるけど良く飲むベリーAの様な香りとテイストが一致する様なワインではなく、香りはベリーAなのにテイストはちょっと違う様な感じのする面白いワインでした。
どのワインも醸しは野生酵母を使っているという事でできるだけ自然な作りを目指しているようです。
私たちは気に入ったセミヨンのスパークリングと、今回飲んではいないのですが、甲州を果皮浸漬してほんのりオレンジワインっぽさを出したスパークリング(ペティヤン?)があるというので、そちらをいただきました。
機会があればベリーAのスパークリングも購入してみたい所です。
お休みのところ、長い時間お話をしていただき、本当に感謝です。
こういう真面目で面白いワイナリーが日本各地にどんどん増えたら日本ワインももっと良いだろうなと思いました。
皆さんも福山に行ったら是非寄ってみて下さい。
※ただし訪問はワインバーは別として予約制だそうです。電話番号は公開されていないのでホームページから問い合わせになります。
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