フランスワイナリー巡り Château Valandraud訪問記?

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こんにちは。

いやあやっと2度目のコロナから体調も戻ってきて普通の生活に戻ってきました。

皆さんもまたコロナが流行っているようですので、体には十分お気を付けください。

さて、結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。

とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。

大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。

と言うわけで今回は5番目に訪問した「Château Canon(シャトー・カノン)」編です。








シャトー・ヴァランドロー訪問記(シャトー編)そしてトラブル



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「Château Valandraud」と言えば前回のシャトー・カノン同様、サンテミリオン地区のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセBに認定されたシャトーです。
実はこのシャトー、歴史が浅くファーストヴィンテージが1991と言うまだ30年ちょっとと言う歴史のシャトーですが、このファーストヴィンテージが私達のウエディングヴィンテージでもある為、ワインに興味を持った時から親近感を持っていたシャトーなのですよ。
ですので今回訪問のアポが取れてからとても楽しみにしていたシャトーの一つなのです。
そこで着いた時はとてもウキウキでシャトーの入り口に来たのですが、、、
あれ?入り口に鍵が掛かってる。
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中に灯りも点いてないしどうしたんだろ?
困ったなーと話をしてたら隣の昨夜泊まったロッジのマダムが出てきて「どうしたの?」って聞いてくれたので事情を説明してオフィスに確認の電話をしてくれました。
20分ほど話してた後、その回答は
『訪問の予定こっちに届いてない』
と言うことでした。(OMG!)
まぢか!どこでそんなんなった?と愕然としていると、ロッジのマダムが可哀想に思ったのか、「そんなに詳しくないけど私が中を少し案内しようか?」と言ってくれたので次いつ来れるか分かりませんのでお言葉に甘えて中を見せていただきます。




シャトー・ヴァランドロー訪問記(畑と醸造所編)


Valandraud-01.jpg

さて簡単に案内をしてくれるという事でまずはシャトーから見える畑でお話を聞きました。

写真はシャトー&ロッジの裏手に見えるヴァランドローの畑です。

ここの畑からシャトーが始まったという事で、グランクリュクラッセに認定された時はこの畑のブドウから作られていたと言う事です。

一部の畑はビオロジックで栽培されているそうで、やはりこのところのビオ系への転身が色んなワイナリーで多くなっていますね。

他のグランクリュクラッセのシャトーと比べてそれほど大きな畑を持っていないからか、畑の耕作には馬を使ってやっているそうです。

という事で一通り畑の説明を頂いた後、醸造施設の方に行きます。

ヴァランドロー自体は以前聞いた話には、「ガレージワイナリー(小規模ワイナリー)」というイメージが強かったので、醸造施設もそれほど大きくはないのでは?と思っていたのですが、

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こんな感じでかなりしっかりした大きさの醸造施設です。

また、新興シャトーならではの、かなり衛生的かつ使いやすさを追求した造りになっています。

収穫したブドウは入口が地続きですので収穫したブドウは上げ下げすることなくここに運ばれ選果の後写真左手の発酵槽の投入口にそのまま入れる事が出来ます。

しかも醸造施設の屋根には太陽光発電設備を備えており、ここで使われる電気はほぼ全てこの太陽光発電で賄われているとの事です。

更に最新の設備として、地熱利用の空調設備も使われており、省エネや今はやりのSDGsにも気を使っているようです。

valandraud000.jpg

発酵槽の下に降りていきます。

メドック1級のような規模ではないので、ファーストラベルの発酵槽は手前の大きい木樽が4つ、奥のステンレスタンクでの発酵はヴァランドローブランやヴィルジニーブラン用やセカンド以下の赤の発酵に使われるのではないかと推測。(この辺り聞くの忘れました)

発酵槽は2段式になっていて、上層で主発酵が終了するとそのまま下層のタンクへと落されてMLF(マロラクティック発酵)をするようになっているそうです。

なんとも機能的でありますが、それはここが新興のシャトーであり、設備に先に考えをめぐらす事が出来たからというのもありそうです。

さて、この奥の樽熟成庫に行ってみます。

こちらは作りたて(この時は2023年ヴィンテージ)のワインの樽熟成庫です。

1ヴィンテージのみなのでとてもコンパクト。

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全部で150樽ほどなのかな?それ位だと思われます。

全てファーストラベルではないでしょうから、やはり生産量としてはあまり大きくはないのかもしれません。

因みにヴァランドローの新樽率はファーストラベルにおいては100%との事。

そしてそのまま他の樽熟成庫も見せてもらいました。

Valandraud-05.jpg

ビックリするほど明るいです。

もちろん陽の光は入りますが、温度的には他のシャトーやドメーヌと同じく熟成に適した温度に空調のコントロールでなっています。
この明るさにもヴァランドローとしては意味があるそうで、「元々暗い樽の中にワインは眠っているのに何故その保管場所も暗くしなければいけないのか?」ということの様で、でも太陽光を直接入れるのはいただけないという事で、この採光窓は北側を向いているそうです。

しかもこの形状、何故カーブを描いているのか?という所がなんともユニーク。

地形がこうなっているからだと思っていたのですが(↓の表からの外観の写真だけ見たらそう思っても仕方ないのですが)、実はこれ三日月形状でボルドーを流れるジロンド川に沿った港が“月の港”と呼ばれることからこの形状で作ってみたそうです。

まあボルドーと言うものを表現することを考えてのもののようです。

そしてこの熟成庫、延々と奥があるように見えるのですが、実は秘密があります。

※その秘密は後日配信する動画配信の方でご覧ください。

ここを見学して表に出ましたが、さすがにシャトー設立して30数年じゃ1991ヴィンテージ以前のものはありませんし、オールドヴィンテージ倉庫に入る事は叶わなかったのでどうなっているかはわかりませんが、もしまた再度訪問出来たらその辺りも見せて頂きたいなと思います。

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これが外に出た時に見える樽熟成庫の外観です。

こんな感じに地形がなっているから誤解しちゃいますよね?とはいえ、作ったような形状なのでやはり考えて作られたものなのでしょう。

ある程度サラッとですが、中を見せて頂き、他のシャトーやドメーヌにはない考え方があったりしてとても興味深く見学できました。

この後はマダムにお礼を言ってサンテミリオンの街中に移動してショップに行き、デギュスタシオン(試飲)です。







シャトー・カノン訪問記(試飲編)


と言う事でシャトーを後にしてサンテミリオンの中心地に移動してヴァランドローのショップに行きデギュスタシオンです。

ショップはオーナーである、テュニュヴァン氏が経営するワインショップで、取り扱いのメインはサンテミリオンのワインです。

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店内に入り、ご挨拶をして売り場横の試飲室に通されます。

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こんな感じでヴァランドローの垂れ幕付きの試飲エリアで、下の写真のマダムの後ろにはヴァランドローの色んなヴィンテージが収められていました。

基本的にはこちらでの試飲は有料らしいのですが、なんかかわいそうという事でラッキーにも無料でさせて頂きました。

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こちらのマダムが対応してくれました。

色んな事を伺ったのですが、ほとんどきちんと受け答えしてくれるところを見ると、ただのショップのマダムではなく、きちんとヴァランドローの事を請け負って仕事をしているのだと思います。

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試飲したのはこの3つ。
1つはテュニュヴァンの持つポムロールのシャトー、クロ・デュ・ボー・ペール2016。

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2つ目はヴァランドローのセカンドラベル、ヴィルジニー・ド・ヴァランドロー2017。

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そしてメインはファーストラベルのシャトー・ヴァランドロー2016。
やっぱりこれが美味いんですよ。

なんと言うか、メルローメインなのに飲んでいてメドックのカベルネメインのような力強さとそれでいて相反する柔らかさを備えていて若いくせにタンニンのスムーズさと強さが同居していてバランスがこのヴィンテージでもとてもいいのにまだまだこれからがあることを見せてくれる、そんな感じなのです。

試飲時のお話は動画の方で詳しくお伝えしますのでこちらでは割愛しますが、本当に素晴らしいなあ、と思えるワインでした。

試飲後、未飲だったトワ・ド・ヴァランドローをショップで購入。

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※セカンドと言われるヴィルジニーは本当はファーストからはじかれたものではなく、この“3番目のヴァランドロー”が実際のセカンドに近いものであるため一回飲んでみたかったのです。なんせ毎年プリムールでヴィルジニーは買っていますが、トワ・ド・ヴァランドローは扱いが無かったので買った事なかったのですよ。

マダムにお礼を言ってショップを後にしますが、とても良い訪問になりました、お礼を言って次のシャトーに移動します。




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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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