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こんにちは。
いやあ参りました、今年は厄年なのか?(いや、実際は違うのですが)ってくらい、腰が治ったら今度は人生2度目のコロナに罹ってしまいまたも体が大変な目に。
皆さんもまたコロナが流行っているようですので、体には十分お気を付けください。
さて、結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。
大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
と言うわけで今回は5番目に訪問した「Château Rauzan-Ségla(シャトー・ローザン・セグラ)」編です。
※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。
シャトー・ローザン・セグラ訪問記(畑編)
「Château Rauzan-Ségla」と言えばメドック2級のワインです。
なのに価格的にはそれほど高額ではない、購入しやすいボルドー格付けワインでよく知られています。
1994年にあの『CHANEL(シャネル)』がオーナーとなっているシャトーです。
こちらも2013ヴィンテージから2020までは毎年徳岡さんのプリムール試飲会でおなじみのシャトーでした。
そう言った縁もあって今回訪問依頼をしたわけです。
前回のマルゴーの様に象徴的なシャトーは敷地内に無く、なんとなく大きあな規模のワイナリー、と言った趣。
レセプションに訪問予約している旨を伝えて見学開始です。
こちらも2013ヴィンテージから2020までは毎年徳岡さんのプリムール試飲会でおなじみのシャトーでした。
そう言った縁もあって今回訪問依頼をしたわけです。
前回のマルゴーの様に象徴的なシャトーは敷地内に無く、なんとなく大きあな規模のワイナリー、と言った趣。
レセプションに訪問予約している旨を伝えて見学開始です。
この石が畑の保温の役目を果たしているそうで、昼間熱を帯びたこの石たちが夜間ゆっくりと熱を保持しているとの事。
そしてローザンセグラの畑はテラス4と言う地質からなる場所が多く、とてもその地質が重要との事。
そのテラス4で作られるブドウで醸造されたワインは、しっかりした骨格と相反するシルキーさを持ち合わせる良いものができるそう。
他にもテラス3やテラス5と言う地質のところにも畑はある様ですが、ローザンセグラのメインで持っている畑の多くはテラス4の地質だと言う事です。
この自慢の地質を活かす工夫が発酵の法にされているようなのでこの後は醸造所の方へ向かいます。
シャトー・ローザン・セグラ訪問記(醸造所編)
さて、畑でのお話を伺った後は醸造所の方へと向かいます。
シャトー内の敷地が広く、レセプションを出てから醸造棟までもそこそこ歩きます。
発酵場に来て驚いたのは、ムートンにしろマルゴーにしろ、発酵のメインは大きなオーク樽での発酵でした。
しかしローザンセグラではほぼ全てがステンレスタンクでの発酵。
その景観は圧巻です。
味わいに厚みではなく綺麗さを出す為のステンレスタンクの使用の様ですが、シャトー毎に特徴がありますね。
ま、確かにステンレスタンクの方が発酵温度管理や衛生管理をしやすい面もあるし、何を使って発酵させるかなどはシャトー毎にスタンスが変わっていて良いと思うのです。
樽で発酵の場合、樽から抽出されるタンニン成分でテイストに厚みを出したり長熟性を作ったりとしているのでしょう、ローザンセグラの場合、畑の地質によるテロワールを表現するのにステンレスタンク発酵がベターだと言うことなのでしょうね。
樽熟成庫はすぐ隣、樽はヨンヌのDarnajouと言うメーカーの様です。
樽には、品種と区画、入れた日付が書かれています。
こちらはとても清潔感あふれる醸造所と熟成庫ですね、この辺はCHANELならではなのかもしれませんが、これが品質の向上につながっているのなら良いのかもしれませんね。
シャトー・ローザン・セグラ訪問記(試飲編)
と言う事で最後にデギュスタシオンです。
試飲室はなかなか落ち着いた雰囲気、この時に訪問していたのが私たちだけだからかもしれませんが。
今回の試飲はファーストラベルの2021と2016、それとセカンドラベルの2016の3本。
2016はボルドープリムール試飲会で飲んでいるので、その時の記憶を引っ張り出して比較。
あの頃と比べるとやや落ち着きが出ているものの、それでもなおまだまだ飲み頃のピークは遠く、飲んで楽しめるけど開けるのがもったいないくらいの感じで、セカンドと比較すると、やっぱりセカンドの方がバランスが取れてきているのでヴーケは少なくとも、飲み頃には入っていて、今飲むならこっちの方が楽しめるな、と言う感じでした。
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2021はいつも飲んでいたプリムールの試飲よりは良いけど、まだまだ若過ぎて(多分減った量からすると午前中に開けたのでは?と思うのですが、それでもまだ硬いですね)これから先10年以上経ってからが楽しみなテイストでしたね。
樽などの植物的なニュアンスよりも黒系果実のテイストがはっきりしていて長熟にも耐えられそうだし、これならプリムールで買っておけば孫の成人の時に一緒に楽しめたなー、って感じながらテイスティングしていました。
どれもマルゴー的なアロマティックでエレガントな、それでいて肉厚なボディを作っているのですが、これが年を経ていくとエレガントの方に振れていくのでしょうね。
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ローザンセグラでは本当に地質からくるテロワールを大事にしているのか、試飲をしながら畑の区画毎の地質がどういう風になっていて、その中を根がどういう感じに行っているのか、図を見せてくれながら説明してくれました。
テロワールの表現と言うことに心血を注ぐ感じはなんかブルゴーニュっぽさを感じてしまいました。(こんなに強いボディのワインはほぼブルゴーニュにはありませんが)
でも以前飲んだことのある同じワインを年月をかけて時差で飲むのはとても良い経験になりますね。
古き良きものと新しいものの融合、その良い形を作り上げたスタイルを見せてもらった様な気がします。
いや、ここもとても良い訪問になりました。
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