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こんにちは。
いやあ参りました、ゴルフやってたら腰をギックリしてしまいコルセット生活をしばらく続ける羽目に。
皆さんも寒くなってきたこの頃、体には十分お気を付けください。
さて、結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。
大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
と言うわけで今回は4番目に訪問した「Château Margaux(シャトー・マルゴー)」編です。
※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。
シャトー・マルゴー訪問記(醸造所編)
「Château Margaux」と言えば長熟するワインなのにエレガントな味わいでとても有名、言わずとメドック一級のワインですからね。
しかも普通には、ムートンと違いお金払えば訪問できるという所ではないわけです。
今回私もエチケットにもデザインされているとても美しいシャトーの内側を見てみたい!ということと、「初めて飲んだ時の感動」、「孫と一緒に飲むために生まれ年のマルゴーをプリムールで買っている」こと等をしたためてお願いしたところ、“訪問OK”の色よい返事をいただいたのです。
門の中に入ってこの写真を撮れるのは嬉しいですね
そこで今回先ずは受付棟に入ります。
受付から良い雰囲気の作りです。
ご挨拶して案内が開始。
この受付棟にはこのシャトーのジオラマが設置されています。
とても良くできていてここでどこの畑で何を栽培しているのか、マルゴーの歴史などをお話してもらった後醸造施設を見学して最後にデギュスタシオンです。
先ずはラボ(研究・解析施設)のある発酵棟からスタートです。
中に入るのも厳重なロックがあり、セキュリティはすごいものがあります。
中に入ると、下の写真のような解析室がいくつかあり、少量でまずはレベルの高いボディを造っているようです。
そして多分聞きそびれましたがこちら、下の写真は白(パヴィヨンブラン?)の為か一部の赤(サードラベル?)の為に発酵で使われるステンレスタンクのようです。
見てもとても衛生的できちんと管理されています。
色々とお話を聞いているのですが、マルゴーだけはインスタとかのショート版位ならとしか許可を受けていないので細かい所をお見せできないのが残念。
フル撮影版見たい方はうち開催のワイン会に参加したら見れるかも?です。(リアルでお付き合いのある方限定なのですが)
このラボのある発酵棟は一番新しい発酵棟の様で、本当にきれいです。
そこの見学を終えると渡り廊下で繋がっているメインの発酵棟へ移動します。そこに入るとムートンでも見た巨大オーク樽の発酵槽がドカンと並んでいます。
何故かここだけはムートンよりも歴史を感じてしまいます。
まあ向こうは『魅せる』という事にとても気を使っていたからかもしれませんね。
逆にこちらはこれまでの伝統を重んじてこの発酵槽棟を維持されているような気がしますね。
一つ一つの樽はムートンの所よりやや小ぶり、しかしこれだけ歴史のある大きなオーク樽を清潔かつ安全に維持するのはとても大変な労力がいるもんだと思いましたね。
多少なりとも旧樽が熟成されているのを見ると、新樽率100%というわけではないのだろうと思いますが、数的には新樽率は高いですよね。
こちらの発酵棟の見学の後は、樽熟成庫の方に移動します。
シャトー・マルゴー訪問記(樽熟倉庫&樽製造所編)
さて、発酵棟から移動して地下の樽熟成庫に行きます。
ですが、その途中シャトー・マルゴーでは自社製樽を作っているらしく、樽製造所を通っていきます。
ちょうどその時、これから使う樽を作っている最中でした。
写真奥にいる職人の人が黙々と樽を製造していました。
周囲には樽の焦げたいい匂いが漂っています。
どうりで樽にメーカー名が焼き入れしていないわけです。
作った樽は奥の炉の所で内側を燃やして焦がすのですよね、これをしないと樽がしっかりと組みあがらないし、ひいてはロースト香とかも付きませんしね。
ロースト香はあくまで後の事ですが、樽の内側を硫黄使って焼いて焦がすのは殺菌効果を持ち合わせているのでとても大事な工程ですよね。
暫くこの樽製造工程を見学させていただいた後、熟成庫へと移動します。
樽熟成庫もとてもいい香りが漂っています。
こちらは発酵棟の時と全く逆、ムートンの方が昔ながらの熟成庫を使っているに対し、マルゴーはとてもきれい。
まあ天井を見るにつけ、壁や柱をきれいに塗り替えただけかもしれませんが。
こちらもこの時卵白清澄(コラージュ)をしていて、でもこちらの方がなんか上品な感じでやってましたね。
コラージュに上品も何もないと思うのですがね。
ここの見学の後はラストイベントのデギュスタシオン(試飲)です。
シャトー・マルゴー訪問記(試飲編)
最後の試飲室でのデギュスタシオン(試飲)です。
こちらは発送前瓶倉庫を見下ろすような感じで作られています。
こんな感じで試飲室から発送されるマルゴーたちが見下ろせます。
今回の試飲は、ファーストのマルゴー2014、そしてセカンドのパヴィヨン・ルージュの2015です
ガイドしてくれたマダムが注いでくれます。
先ずはパヴィヨン、良い感じで最初の飲み頃に入ったばかりの様。
普通に感じれば美味しいワインです、セカンドなのにアフターも長く黒系果実のテイストが良く出ているのですが、やはりヴィンテージが2015、本当の飲み頃はセカンドラベルと言ってもまだあと7~10年は先のような気がします。
なにせ瓶の減り様から多分開栓してすぐ注いだと思うのですが、それでも時間をかけてスワリングして試飲をしてやっと少しだけいい感じで開けてきたといったところ、でもおかげでうちに2009のパヴィヨンが眠っているのですが、まだまだタニックなんだろうなというのが想像できてよかったかもしれません。
そしてメインのファーストラベル、マルゴーです。
2014なのでまだタニックですしバランスが整いきっていないのですが、こちらも時間をかけてスワリングしていると、なんでこんなに美味いの?アタックがまだタニックな感じがするものの、黒系果実とバラやスミレ、牡丹などの花とオークやバニラの樹木的な植物のニュアンス、それら全てが厚みのあるテイストでアフターはとてつもなく長く「これぞマルゴー!」って感じでしたが、惜しむらくは本当の飲み頃のマルゴー、飲んでみたかったなーって感じです。
正直一回も飲み頃のマルゴーを飲んだことないのでいつかいいタイミングのマルゴーを飲んでみたいですね。
でも、今回ムートンとマルゴー2つの1級シャトーを見学しましたが、どちらも“伝統と最新技術の融合”といったところが感じられました。
レセプションでお礼を言ってマルゴーを後にしました。
またいつか訪問してみたいですね。
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