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こんにちは。
結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。
大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
と言うわけで今回は3番目に訪問した「Château Mouton Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)」編です。
※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。
シャトー・ムートン・ロートシルト(アートルーム編)
「Château Mouton Rothschild」と言えば有名なのは、言わずと知れたエチケットの“アートラベル”ではないでしょうか?
そのアートを喧伝するにふさわしい施設がこのムートン内にあります。
それが「ムートン美術館(勝手に命名?)」です。
この扉の先には、下手な美術館では足下に及ばない美術工芸品の数々が展示されています。
それも古代エジプト文明の出土品に始まり、近年の美術品まで多岐にわたって色々な美術品があります。
面白いところでは、トリックアートのような作りのペルシャ絨毯(中に編まれている人物がどこにいても目が合うような錯覚がする絨毯)などもあり、こういう美術品保存まで行う所があのアートラベル製作に関連しているように思えるのです。
ただ、残念なことにこの中は撮影禁止。
見てみたい方はムートンにヴィジットの予約を入れてムートン美術館見学のプログラムの入ったコースを頼まないと見る事は叶わないのです。
一見の価値はあると思いますので、興味のある方は是非一度ムートンまで行ってみてはいかがでしょうか?
このムートン美術館を堪能すると、次に向かうのは『アートラベルの原版展示場』です。
その名の通り、第二次世界大戦が終了した1945年から毎年その時代に選ばれた画家がデザインするエチケットラベルの原版が年毎に並べて展示されています。
こちらも撮影は禁止区域。
しかしあのアートラベル、あの大きさに描かれているわけではなく、人によってはA1やA0判のようなかなり大きいキャンパスに描かれているのもあり、まったく人によって描かれる絵の大きさが違います。
そんなところもびっくりしましたが、もう一つびっくりしたのが1973年のエチケットのエピソード。
この年、ムートンはメドック2級から1級に昇格したわけですが、その時のエチケットはパブロ・ピカソのデザインなのは有名ですが、あれは1級に昇格した喜びを描いたもの、とかまことしやかに噂されていたのですが、実はあの絵、元々ムートンに所蔵されていた絵であり、それを使ったものであるということ。
確かにピカソ自身、この年の4月に亡くなっているので描ける訳がないといえばそうなんですよね。
そしてあの絵の中にはちゃんと描いた日(1959/12/22)が入っているのですよね。
何となく絵の構図やなんかでその噂が誠なイメージを持たされたのですが、実際には亡くなった後なので奥様に許可をもらってアートラベルにしたそうです。
行ってみて初めて知った事実というのも勉強になったところですね。
そんな2つのアートルームを堪能した後は最後の試飲室でのデギュスタシオン(試飲)です。
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Château Mouton Rothschild 試飲編
さてそれでは試飲室に入っていきます。
面白いのは壁の間接照明でさえムートン(牡羊)のデザインだということ。
こういうデザインは至る所(エレベータホールにもたくさんあったり)にあり、最初の丘というムートンからいつの間にか牡羊のムートンへと変わって確定しているのが分かります。
試飲室真ん中のテーブルには、ムートンとセカンドラベルのプティ・ムートンが用意されていました。
席に着くとすぐにこの2つを注いでくれました(開くのに時間が掛かりますから)。
コースターにピントが合っていないのでわかりにくいかもしれませんが、プティ・ムートンとムートンでデザインが違うので分かるようになっています。
右がムートン、左がプティ・ムートンです。
今回の試飲では、プティ・ムートンは2014年、
ムートンは2006年を試飲しました。
8年のヴィンテージ差があるものの、プティ・ムートンの方が既に飲み頃に入っている感じでタンニンがこなれてきていて、酸も少し落ち着きが出ています。
その割にまだ果実味と黒系果実のアロマはしっかりと出ていて、ブーケはほんのり、といった感じです。
ただ、それでもその辺のボルドーワインを寄せ付けない旨さがあります。
さすが1級のセカンドラベル、このレベルでも長熟できるであろうことを思い知ります。
そしてムートンの方はやっと最初の飲み頃に来たかな?といったくらいでまだまだそのポテンシャルを発揮しきれていないくらいの感じを受けました。
酸・タンニンともにまだまだパワフルで、まとまり始めた初期といった感じで、時間をかけて開かせるとようやく微笑んでくれるほど未だすぐに飲んではそのポテンシャルを測れないほどでした。
しかしやはりムートン、そんな状態でも美味しいのですよね、開いた状態でなくとも酸とタンニン、果実味のバランスが良く、アタックは強いのに滑らか、ちょっとその辺のワインとはレベルが違うなと思うのですが、醸造施設などを見てもそれほど他のシャトーやドメーヌとも変わりないと思うのに何が違うのでしょう?
醸造が同じならば、後は地質(テロワール)くらいしか思えませんが、ムートンの地続きの隣の畑、例えばシャトー・フォンバデなどとは大分違うし、天(クリマ)と地(テロワール)は同じでも人(醸造レベル)が違うということなのでしょうかね?
そう考えると、ブルゴーニュだって畝一本隔てただけであれだけワインのレベルが変わったりするのですから同じなのでしょうね。
いや、とてもいい経験でした。
Château Mouton Rothschild おまけ編
訪問を全て終えた後、いくつかのムートンとプティ・ムートンのヴィンテージ、それとムートンファミリーのダルマイヤックとクレールミロンが購入できます。
とはいえ近年のボルドーとブルゴーニュの価格高騰は周知の事、それでもシャトー直売なら少しはお得に買えるかな?と思ったのが甘かった。
写真はダルマイヤックとプティ・ムートンのシャトー販売価格ですが、基本日本で買うのと価格がほぼ変わりません。
しかも写真は撮らなかったのですが、’00のムートン、PPで100点でしたっけ?
これは€3,000(約50万円)ですよ!これでは気軽に買うこともできませんでした。
あまり良くないヴィンテージのものでも€750~850(12~13万円)ですからプリムールで売っていた値段よりもかなり割り増しされています。
なので残念ながらムートンは買えずじまい、まあ色んなものを見せてもらっただけ経験としてとても有意義だったので良しとしましょう。
この後は食事後にこれまた憧れのシャトー訪問です。
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