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こんにちは。
結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。
大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
と言うわけで今回は3番目に訪問した「Château Mouton Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)」編です。
※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。
シャトー・ムートン・ロートシルト訪問記
「Château Mouton Rothschild」と言えばボルドーのメドック地区の1級に認定されたシャトーです。
※1855年の最初から認定ではなく、皆様ご存知のように1973年に昇格しての1級ですが。
以前ムートンファミリーの営業の方が徳岡さんのボルドープリムール試飲会に来日していて、その時に話をさせて頂いた事が縁で申し込みさせてもらったのですが、ここは元々早めに申し込んで空きがあれば誰でもヴィジットはできるそうです(有料なので)。
ここはポイヤックの下流方向にシャトーが存在します。
今回はこちらの方をお邪魔しました。
でも驚いたのはそのシャトーの入り口。
看板もなにもないのですよ。
アレではムートンはどこなのか、知らない人は見つけられませんね(笑)←知らない人は行くシャトーでもないけどね
先ずは受付棟に入ります。
受付からムートンです笑。
私達が今回お願いしたヴィジットメニューは“VISITE COMPLETE”というメニュー。
試飲室での試飲(ムートンとプティ・ムートン)、発酵施設&熟成庫、樽熟倉庫、ムートン内美術館、ムートンエチケットデザイン原版展示場を見て回るもの。
ムートンが出している中で2番目(€250/person)にフルのメニューです。
(1番[€350/person]はこれにムートンファミリーのダルマイヤックとクレールミロンの試飲が追加)
見学時間も今までの最長記録のDRC(Domaine de la Romanée-Conti)の3時間に次ぐ2時間半です。
なのでムートンを訪問したいと思い実際に訪問計画をする方は、最短見学コースでも1時間45分かかるので午前もしくは午後丸々掛かるものと思われてご計画ください。ではエントランスで簡単にムートンの歴史などを聞いてから本格的に訪問開始です。
Château Mouton Rothschild 醸造所編
先ずは発酵蔵にお邪魔します。
ムートンのシャトー(ぽくはないんだけど)で驚いた事は、『常に人に見られるという事を意識した作りになっている』という事。
発酵蔵の2階に行くと、発酵期間中はエレベータを降りて発酵タンクに行く間のフロアにプレス機やその他発酵に必要な機器が所狭しと並ぶのですが、そう言ったものは見せないように仮設の壁を付けられるようにして発酵エリアに行けるように、人に見せるための演出(?)を考えて建屋を設計しているとのこと。
写真上部の白い部分が壁となり、通路を作るそう
なんでそういう構造にしているか?と言うと、このエレベーターの横から収穫したブドウを送り(選果・除梗・搾汁、発酵槽への投入を1行程でしたいからのよう)、そのまま発酵槽への投入をする事によって果汁の酸化を最大限に抑えると言う事が目的のようです。
エレベータ隣のここからブドウが運び込まれます
みられると言うことまで考えると言うのは、世界中からファンの訪問が絶えないシャトーはそこまで気を配るのかー、と変なとこ感心しちゃいました。
そこを通って発酵槽エリアです。
この上から圧搾したぶどうと果汁をステンレス発酵槽に重力を利用して投入していきます。
なのでこのフロアには写真のように投入口しか見えません。
下へ降りる階段から見ると投入口の下に巨大な発酵槽が見えます。
一部はステンレスタンク、多くはオークの巨大タンクで発酵しているようです。
ムートンの醸造所は基本発酵迄の作業を一連で行えるように機能的に設計して建屋を作っているそうです。
では下の方に降りてみました。
そう言った工夫は発酵槽にもされてあり、一部オークではなくアクリルにして中が見えるようになっています。
そのおかげで内容量、発酵具合が開けずに確認できるので良いようです。
また、槽内の清掃もしやすい工夫がされていました。
でもこれだけの量のワインが毎年作られているという事が今まで色んなワイナリー見た中で一番の驚きですね。
ここを見た後熟成保存庫を通り、樽熟倉庫へ向かいます。
この通路、作られたワインを樽熟倉庫へ樽ごと送るのにキチンと労力を極力掛けずに移送出来るようレールを通しているのが興味深いです。
Château Mouton Rothschild 樽倉庫編
ここを通ると大樽倉庫に到着です。
まず見た瞬間、『うわ、すげ〜!』って声を上げるほど大規模な樽が並んでいます。
ちょうど私が訪問した時はコラージュ作業の真っ最中、しばらく実際の作業を見せて頂いたのですが、こればっかりは昔ながらの作業になるみたいですね。
このコラージュで使われなかった黄身の部分を有効利用する為に洋菓子のカヌレが作られるようになったのは有名な話。
ですがムートンでは勿体なくも全ての黄身を廃棄していました。
1樽につきおよそ7〜8個の卵白を樽に投入するという事で、これだけの量の樽を作業するにはかなりの日数かかるそうです。(更に使う卵の量もとんでもなく多い)
日本では卵は値上がりが激しいので日本でこれやったら相当な費用かかるでしょうね(^_^;)
卵白を投入後専用の器具で樽内を攪拌します
この樽倉庫の一番奥に超オールドヴィンテージ倉庫があります。
一番古いので1850年頃のがあるそうです。
飲めるのか、どんな味わいなのか興味がありますが、飲める事はありませんね笑
そこの見学の後、フロアを上がると清澄が終わった後の樽熟のための倉庫に行きます。
こちらはかなり新しめの綺麗なカーヴです。
しかし奥行きと樽の量が半端ないです。
ここは半地下のような所らしく、窓上部に畑が見えるのですが、「ここが丘になっているから最初Mothonだったのよ、それがいつの間にか牡羊のMoutonになったのよ」との事ですが、ブルゴーニュを見慣れていたからか、どこが丘なのか分からないほどでした。※ここで聞いてみると、その丘の高低差は約3mとの事、そりゃ分からんわけだとちょっと納得(笑)
ここの端(1番奥)には、色んなボトル容量のムートンが飾られており、そこにはアートデザインラベルの始まった1945年より前、初めてのデザインラベル1924の複製版も飾られています。
さてこの後はムートンがアートラベルを作る意義が納得の素晴らしい場所に移動です。
そのお話は後編にて。
続く
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