ドメーヌ・ベルナール・ボードリー訪問記

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こんにちは。

結婚30周年記念旅行(コロナ禍の影響で本当は32周年記念)として夫婦でフランスを旅行してきました。

とても楽しい旅行でしたし、目的はほぼワイナリー巡りでした。

大小のワイナリー、トータル17軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。


と言うわけで今回は1番目に訪問した「Domaine Bernard Baudry(ドメーヌ・ベルナール・ボードリー)」編です。

※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。

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「Domaine Bernard Baudry」はロワール地方、シノン地区のワイナリー、今回ロワール地方はこのワイナリー一つなのですが、何故ここにしたかと言えば、「カベルネ・フランの良い作り手に会ってみたい」と言う希望があったからです。

もう既に30年以上ビオロジックで葡萄を栽培し、しっかりと長熟に足るワインを作られている、そんな良い作り手なので訪問してみたかったわけです。

前日のお宿の都市であるトゥールから車で40分弱、シノンの東外れの方にドメーヌは存在します。

家の後ろはテュフォーと呼ばれる石灰岩の崖、そちらに手掘りで作ったカーヴが存在しています。

今回はこちらの方をお邪魔しました。

先ずはご挨拶してカーヴに移動してお話を伺います。







手掘りのカーヴは野趣たっぷりの雰囲気



カーヴに入るとやっぱりその雰囲気はどこも同じ。

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ただこちらは地下に降りないのが特徴でしょうか、それで何故か聞くと、「このカーヴは手掘りで作られたもの」と言う事を聞いたわけです。

壁は手掘りらしく凸凹していて、本当に野趣たっぷりといった感じ。

そして熟成中の樽は全て古樽で、新樽はゼロ。

理由を聞くと、テロワールを上手く表現する為、新樽の強い樹木的ニュアンスを付けたくないから、と言う理由のようです。

ミネラリーでアロマティックなカベルネ・フランの特徴と畑のテロワールを表現するのには古樽の方が適しているそうです。

ブドウの摘み取りも機械摘みの多いロワールですが、トップドメーヌらしい100%手摘み、ブドウを大事に扱っているのも好感が持てます。

発酵は可愛い卵型のコンクリートタンク
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や大きめのオーク樽、大きいコンクリートタンクを使用しているよう。

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上の写真左が発酵用大樽、右が発酵用コンクリートタンク。

また、カベルネ品種らしい青味を強く出さないように除梗も100%なのだそう。

色々こだわりのある醸造をしているようですが、全ては美味しい、シノンのテロワールを表現する為のこだわりでとても期待が持てます。

40分ほどお話しを伺った後試飲室に入ってデギュスタシオンです。







Domaine Bernard Baudry 試飲編



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試飲室では各キュヴェの地層がどの様になっているかの標本もあり、どんな土壌で育ったブドウを使っているのかがよくわかります。

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今回試飲予定だったのは白1種、赤4種の計5種。

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先ずは白から。

白はデイリー用のレ・ドメーヌ


シュナン・ブラン100%、アロマティックでとてもスッキリ綺麗な造りです。


赤も初めはレ・ドメーヌ

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赤は全てカベルネ・フラン100%、ロワール川沿いに広がる畑の位置によって変わる様ですがこれは1番川からは離れたフラットな地形のところに畑があるみたいです。


赤2つ目はレ・グレゾー


こちらもカベフラ100%、地層は石灰泥灰土な感じだからか、結構ミネラリー。

熟成期間が少し短めだからか少しだけ軽めな感じ。

赤3つ目はレ・モリエール

新しいキュヴェの様ですが、地質はここの最上キュヴェ、クロワ・ボワゼと同じ様な泥灰土、少し粒度が細かい感じ。

しっかりした果実感と酸味の強さがあり、タンニンも丸みがあるけど強めなのでバランスが取れていて長熟しそうな感じ。

そしてここの最上キュヴェ、クロワ・ボワゼ

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粒の大きな泥灰土、水捌けが良い感じで根が深くまで伸びそうな地質。

ミネラル感があるのに果実感・酸味・タンニンが良いレベルでバランス良くこちらも長熟する感じでセラーに寝かしとくのが楽しみな感じでした。とりあえず15年は寝かせてから楽しみたいですね、なんていうことをドメーヌの方に話したら、「じゃあそれが熟成した姿も見せてあげる」と言ってカーヴから2002のクロワ・ボワゼもテイスティングさせてくれました!

これがやっぱり予想通り、とてもいい感じの熟成を経ていて、タンニンはしっかりしているけどシルキーで柔らかく、酸が落ち着いて丸みを帯びて口当たりが気持ちよく、果実味は少し失われているが、その分深みが出て美味しい姿になっていました。

思わず「これ売って!」って言っちゃいました(笑)←もちろんドメーヌの監視用にしか残っていないため無理と言われましたが。

総じてここのワイン、カベルネ・フランの青みがほぼ感じられず、カベフラの旨みを十分に抽出した造りを確実に行なっている様な、丁寧なイメージを受けました。

代々受け継いでドメーヌを存続させると言うことはこう言うところに伝統が反映されるのかもしれませんね。

しかも3大産地(ブルゴーニュ・ボルドー・シャンパーニュ)と違い、最上キュヴェでさえ€30しないと言うお買い得なレベル。

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このレベルをこの価格でやられたら人件費の高い日本ワインは比較するにも厳しいですね。

ロワール地方のワイナリー訪問はここが初めてでしたが、なかなか良い経験になりました。

特にロワール地方はお城がたくさんあったので、今度来た時は少しはお城見物も入れたいかな?

こちらの訪問後、次はボルドーに向かいます。






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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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