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こんにちは。
先週から結婚30周年記念旅行として夫婦で東北北部(岩手・秋田・青森)を旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、その中で少々ワイナリーも巡りました。
大小のワイナリー、トータル9軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
先週から結婚30周年記念旅行として夫婦で東北北部(岩手・秋田・青森)を旅行してきました。
とても楽しい旅行でしたし、その中で少々ワイナリーも巡りました。
大小のワイナリー、トータル9軒を巡らせてもらい、そのワイナリーの特徴など色んな事を勉強させて貰いました。
今回の旅行で訪問したワイナリーは以下の通りです(訪問順)。
7 ワイナリーこのはな(秋田県鹿角市)
8 小坂七滝ワイナリー(秋田県小坂町)
9 サンマモルワイナリー第二工場(青森県大鰐町)
と言うわけで今回は7番目に訪問した「ワイナリーこのはな」さん編です。
※ワイナリー巡り以外の旅行記はこちらをご覧ください。
「ワイナリーこのはな」は数少ない秋田県のワイナリー
前日のお宿である「ペンションむってぃ」をチェックアウトし、十和田湖方面へ向かいます。
途中秋田高速を降りて鹿角市街地へ。
市街地の中、それも商店街の中という、街中に「ワイナリーこのはな」さんはあります。
市街地の中にあるワイナリーと言うと、訪問した中では広島の「福山わいん工房」なんかもそんな感じでした。
一見、「あれ?ここは販売所?」って言う店構えの所がワイナリーのメインオフィスの様です。
今回はこちらの方をお邪魔しました。
イメージが全く変わったワイナリーこのはなのワイン
実は今回の旅行でこのワイナリーだけはイメージがマイナスからの始まりだったんです。
と言うのも以前「日本ワイン祭」と言う東京での催しにこちら出店されていて、小公子を使った鴇と言うワインを飲んだ時、酸味だけが際立っていて美味しいと思えなかった経験があったからです。
では何故そのイメージがあるのに訪問したか?
何故かと言えば、こちらのワイナリーのワインがあの超高級列車『四季島』の車内レストランで採用されている。ということを知ったからです。
あの酸っぱいだけだったワインがオンリストされる訳がない、ひょっとしたら美味しく生まれ変わっているのではないか?と言う思いが出て興味をそそられたからです。
先ずはご挨拶してお話を伺います。
対応して頂いたのはワイナリーの社長ご夫妻。
社長自ら醸造に携わっている様で、スーツではなくワインの染みた作業着でいらっしゃいました。
こちらのワイナリー、赤のメイン品種はヤマブドウ交配種、ヤマソーと小公子がメイン。
それにワイングランドと言うアッサンブラージュに良く使われるヤマブドウ交配種で作るワインがあり、白はポートランド1種。
それに小公子を使った瓶内二次発酵の泡があるくらいでこちらは少品種生産ですね。
先ずは醸造所の案内をしていただきました。
こちら、なんか雰囲気的にワイナリーっぽくないのですが、それもそのはず、こちら以前は「パチンコ屋」だった所を街の再整備として醸造所に生まれ変わらせた場所なのだそう。
街中のワイナリーだと場所をどうするかは商店街をシャッター街にさせない様にするには良いのかもしれませんね。
それに潰れたお店の場所を借りるなら家賃も安いかもしれませんね(笑)
入り口近くに在庫並んでいますが、北向きなので陽は差し込まないから良いのですね。
そこから見学者向けにワイナリーの説明ポスターが貼られています。
奥へ進むと、嘗てのパチンコ屋だった跡はなく、キッチリ醸造所です。
こちらのワイン、同じワインをフィルタありとノンフィルタの2種類作ったりしているみたいで、前回のエーデルワインにあった様なフィルタが置いてありました。
ただ、規模は大分小さくてフィルタも社長の横にあるこのくらいですからね。
でも今はそれで十分な規模なのかも知れませんが、今後生産量が増えて来たらそんな小さいフィルタシステムじゃ間に合わなくなるかも?
ちなみにこちらでは樽熟は一切やってなく、全てステンレスタンク熟成とのこと。
理由は「自分の所のワインはヤマブドウ種らしい果実味と酸味を楽しんで貰いたいからそれを和らげてしまう樽熟は行わない」のだそう。
確かにウェルカムドリンクとして飲ませて頂いた小公子の泡は生き生き、キリッとした酸と野性味のある果実味が前面に出ていて面白い味わいでしたからね。(美味しかったですよ)
醸造所の見学の後は隣に行きます。
隣も借りていて、こちらは倉庫兼熟成庫になっているそうです。
何となく雰囲気が違う、熟成庫を見せて頂いて分かりました、ここは元銀行だったそうです。
なので熟成庫は元々は金庫だった所。
壁も厚いし、温度変化が少なくてちょうどいい環境のようです(笑)
ワインの入っている引き出しにはこの様に、
「貸付手形」とか書いてあって往時の雰囲気そのまんまです(^◇^;)
強盗が入った時のみんなで金庫に閉じこもって逃げる為の抜け穴なんかもそのまま残されていて、今まで見たワイナリーとはちょっと違う感じを受けますね。
そしてまだ生産量が多くないからこその“ラベル貼り器(器ではないな(・_・;)
こうやって元あった引き出しを再利用して費用削減なのでしょうが、生産量増えたらラベリングマシン大体20万円だそうなので買う様になるのでしょうね。
でも手作業の温かみを感じたりします♪
見学後はワイナリー(販売所)に戻って試飲をさせてくれました。
未開封のワインまでスポンスポンと開けていただき、とても恐縮しちゃいます。
そうそう、日本のワイナリーを訪問していて、海外と違うと感じるのは”樽やタンクからの試飲をしない”という事。
不思議に思っていたのですが、今回とあるワイナリーでその話になって謎が解けました。
日本では酒税法の関係でまだお酒になっていないモノを飲ませる訳にはいかないのだそう。
法律によってそうなっていたんだ!フランスでは樽試飲が普通だったのになんでだろう?と言う疑問が、日本ならではの法律に縛られざるを得ないところから来ているのだと勉強になりました。
話はズレましたが、このはなさんのワインの試飲です。
先ずはポートランドを使った白から。
澱が沈澱していてシュール・リーっぽさがあるからか、果実の柔らかさと酵母の仄かな苦味がマッチしていてこちらも楽しく飲める感じです。
以前私が「酸っぱいだけ」と評価した小公子のワイン『鴇』、あの頃はまだこちらも試行錯誤中だったとの事で、最近分かったのが、「ヤマブドウ種のワインは3年以上熟成させてからが美味しくなる」と言うことの様。
試飲させて貰った3年熟成の小公子は、以前感じたトゲトゲ刺す様な酸味が解けてまろやかさを演出し始めていました。
確かにあの時のは収穫してから半年ほどしか経っていないワインだったのですよね。
その日本ワイン祭りの時の話を聞いた社長が、「じゃああの時のワインと再会しましょう!」と言って8年熟成の小公子を持ってきて開けてくださいました!
飲んでみるとあの時の面影は殆どなく、酸味はまだ強いけど丸みを帯びていて心地よい感じになっていて、強いのに柔らかさのあるタンニンと、野性味を少しだけ影を潜めさせ、大人になった果実味がなかなか良いバランスを取っていて、小公子のイメージが一変する経験になりました。
これなら四季島のレストランで採用と言うのも頷ける感じでした。
売っていたのは2020ヴィンテージなので、後2年以上はセラーで寝かせないといけないので、お願いしてオールドヴィンテージの小公子売って貰えば良かったな、と本気で思ってしまいました(笑)
正直、以前のままのイメージだったら多分行かなかっただろうワイナリーですが、今となっては『行って良かった!』と素直に思える経験をさせて貰えて良かったです。
と言う事で色々案内いただいたお礼をして次の目的地へ向かいます。
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